スタッフインタビュー
Staff Interview
Life at KPMG~KPMGで働くということ~
江口 翠 Midori Eguchi
国際税務サービス(金融機関/テクノロジー企業関連)
マネージャー
2016年入社。学生時代は2年生までテニスサークルに所属し、多くの友人と楽しく過ごした。その後、税理士試験に向けた勉強に打ち込む。現在の趣味はゲームとアニメ。休日の楽しみは、家で1日中ゲームを楽しむこと。【インタビュー記事本文の内容は、取材当時のものです】
好きな業界だからこそ、自分の専門性を磨いて貢献したい。
My Work at KPMG
KPMG税理士法人での仕事
私はゲームが大好きなので、仕事でも何らかの形でゲーム業界に携わることができたら嬉しいと思っていました。KPMGを志望した際、ファイナンスとテクノロジー領域のクライアントをメインとするFinTechの部署があることを知り、このグループならゲーム業界に携われるのではないかと考えました。その希望がかない、現在はゲーム関連の企業を含め30社ほどのクライアントを担当しています。
入社1年目の昨年は、税務申告にまつわる届出書の作成から始め、税務調整が比較的少ない法人の申告書の作成業務を担当させていただきました。2年目の今年は申告書の作成業務を中心に、アドバイザリー業務も時々手がけています。
好きな業界ですから、こうした形で携われることは、やはり気持ちが高まります。例えば新規事業の展開ついての税務の相談を受けると、自分の専門性を活かしてゲーム業界に貢献できているという実感が得られ、やりがいを感じます。その一方で、変化の激しい業界ですから新事業を理解するために知見を深める努力が常に求められます。申告書の作成も前年と同様というわけにはいきません。
常に上司に相談し、自分でも疑問点の勉強に努め、クライアントから頼りにされる存在であり続けたいと考えています。
My Career Path at KPMG
キャリアパス
実家がクリニックを経営しており、父が顧問税理士を頼りにしている姿を見ながら育ちました。その記憶から、いつか自分も父の仕事の手伝いができたらと思うようになり、税理士の道を志すようになりました。ですから、いずれは医療関連の税務についての専門性も身につけ、父のクリニック経営を手伝いたいというのが希望です。
ただ、今はまだ駆け出しですから、幅広い業界のクライアントを経験し、実力を身につける時です。シニアの先輩を見ていると知識の厚みが素晴らしく、一つひとつの言葉の重みや説得力がまるで違います。経験を積めば私もきっと先輩のようになれると信じて、学んでいきたいと思います。
大切なのは、受け身になることなく、主体的に業務に取組むことです。その先に、父のクリニックを手伝うという道も、はっきり見えてくるのではないでしょうか。
My Story with KPMG
エピソード
この仕事をしていて痛感させられるのが、コミュニケーション力の大切さです。
あるクライアントの申告書を作成する際、ある項目の金額について知る必要があり、クライアントに問い合わせたところ「だいたい××円くらいだった」という答えが返ってきました。アバウトな金額では困るので正確な数字を教えて欲しいとお伝えすると、今度は仮契約書の控えが送られてきました。しかし、これでも根拠資料としては不備です。さらにお願いしてやっと正式な契約書を入手することができました。
私としては正しく伝えたつもりでも、先方も経理の経験が浅い場合、間違って受け取られるリスクが高くなります。大切なのは先方の理解度を正しく読み取った上で、こちらの意図を正確に伝えること。これが私は十分にできず、余計な手間がかかって、クライアントの手もわずらわせてしまいました。先輩の仕事を見ていると、こうした点はさすがで、コミュニケーションがすれ違うということもありません。先輩にいろいろとヒントをいただきながら、コミュニケーションスキルに磨きをかけているところです。
ゲーム業界は比較的新しい産業ですから、関連する法令も十分整っていませんし、時に手探りで話を詰めていかなくてはならないこともあります。その際、私がゲーム好きという点が有利に働き、例えばコンテンツ制作の流れや課金のシステムなど、すぐに理解できることもあります。こうした点は私ならではの強みだと自負していますので、今後はこれらも活かしてコミュニケーションスキルを高めていきたいと考えています。
Message for You
先輩からのメッセージ
税理士を志したときに私が感じたのは、男性が主役の業界というイメージでした。確かに男性が多いのは確かですが、しかし、だからといって女性が働きにくい世界というわけではありません。特にKPMGでは多数の先輩女性職員が活躍しており、周囲もそれをごく自然なことと受け止めています。
もし後輩の皆さんが、私が感じたように男性中心の業界と思って気後れしているようでしたら、そうではないことを知っていただきたいと思います。
ただし、自分の人生における働き方のビジョンだけは、しっかりと描いておいてください。例えば結婚して子どもができても働き続けたいのか、あるいはいったん現場を離れて復職するのか、何よりも将来はどのように貢献のできる税理士になりたいのか、自分なりにイメージしておくことが大切です。その点、KPMGには目標とするにふさわしい先輩が多数所属していますので、入社後に“志”を具体化しやすい環境ではないでしょうか。
My Day at KPMG
ある1日のながれ
出社時
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10:00
当日のタスク・スケジュール・未確認のメールをチェックします。
なお、紙資料でしか対応できない業務の場合やクライアントからの依頼がない限りは、基本的には在宅勤務となります。 -
10:30
スタッフから上がってきた資料のうち、届出のチェックやアドバイザリーのドラフトチェックなど、難易度が軽めなものを先に対応します。
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11:30
クライアントへの質問で、なるべく当日中に回答が欲しいものについては、できるだけ午前中に送るようにしています。
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12:00
昼食。
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13:00
クライアントとのオンラインミーティング。
短くて30分、長いと一時間半くらいです。 -
14:00
スタッフから上がってきた申告書のドラフトや、難易度が高めなアドバイザリーのドラフトレビュー等の対応。
1社あたり2~4時間かかります。論点が多い会社だとそれ以上かかることもあります。 -
17:00
17時までにクライアントへの作業完了報告を行います。
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18:00
スタッフの進捗確認や、必要に応じてオンラインミーティングを行います。
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19:00
リサーチに必要な書籍のコピーや、クライアントから郵送で届いた資料のPDF化等、出社時にしかできない事務手続きを済ませます。
急ぎの案件がなければ、一度帰宅します。 -
20:00
終わらなかった残りのタスクを対応します。可能なかぎり前倒しで作業を進めることを心がけています。
翌日の予定を確認して、業務終了。
在宅勤務時
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8:30
起床。
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9:00
当日のタスク・スケジュール・未確認のメールをチェックします。
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9:30
スタッフから上がってきた資料のうち、届出のチェックやアドバイザリーのドラフトチェックなど、難易度が軽めなものを先に対応します。
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11:30
クライアントへの質問で、なるべく当日中に回答が欲しいものについては、できるだけ午前中に送るようにしています。
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12:00
昼食・昼寝。
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13:00
クライアントとのオンラインミーティング。
短くて30分、長いと1時間半くらいです。 -
14:00
スタッフから上がってきた申告書のドラフトや、難易度が高めなアドバイザリーのドラフトレビュー等の対応。1社あたり2~4時間かかります。論点が多い会社だとそれ以上かかることもあります。
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18:00
進行中の案件についてオンラインミーティング。
マネージャーと、あるいはスタッフと、オンラインで画面共有しながら行います。 -
19:00
一度中断して買い物や夕食に外出します。
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20:00
組織再編アドバイザリーや税務デューデリジェンス、海外関連など、シニア以上で対応する難易度が高い案件の資料作成やリサーチの対応。急ぎの案件がない限りは、クライアントからの連絡があまりない時間帯なので、集中できます。
当日対応しないといけないものがないかを確認して、業務終了。
文中の記載内容はすべて取材当時のものです。