スタッフインタビュー

Staff Interview

KPMG税理士法人 KPMG税理士法人

Life at KPMG~KPMGで働くということ~

髙橋 佑輔 Yusuke Takahashi

国際税務サービス(M&A/組織再編)
シニアマネージャー

新卒で入社した電機メーカーの営業職を6年経験した後、2009年に入社。仕事を家庭に極力持ち込まない主義で、休日は家族第一。幼い息子と家でのんびり過ごすのが一番の楽しみ。【インタビュー記事本文の内容は、取材当時のものです】

ダイナミックなクロスボーダー案件を通じて、国際税務のプロとして成長したい。

My Work at KPMG

KPMG税理士法人での仕事

企業活動のグローバル化、産業構造の変革などを背景に、国境をまたいだ企業買収や事業投資が増えています。こうしたM&A案件に対してコンサルティング業務を行っているのが私の所属するM&Aグローバル・ソリューションズで、私はそのなかでクロスボーダーのM&Aや海外投資に関する税務ストラクチャリングを中心とした業務を行っています。私のクライアントはほぼすべて日系企業で、大小さまざまな規模のプロジェクトベースで年間30~40の案件を担当しています。業種で言えば、総合商社、大手メーカー、エネルギー関連が目立ちます。
私の仕事はM&A案件の“健康診断”のようなものです。買収や事業投資に際し、対象となる海外企業に税務上の隠れた問題が潜んでいないか、つまり“病気”にかかっていないかを探っていきます。こうした問題はディールキラーと呼ばれており、万一見過ごすと、将来致命的な問題になりかねません。特に税制が整っていない発展途上国の企業の場合は、そのリスクが高くなりがちです。このように私たちは税制、商習慣、文化、言語の異なる世界各地域の企業の税務上のリスクを見つけ出すことで、クライアントに貢献しています。
“健康診断”の際にはKPMGのグローバルネットワークをフルに活用。各国の税制について詳しい情報を収集します。そこで大切になってくるのが柔軟な思考力です。税制とはこういうものだという思い込みを排除し、常に別の視点からその国の税制を見ることで、新たなリスクを発見することができるのです。
時に地球の裏側とのディールもあり、まさに地球全体をステージにしたダイナミックさを味わうことができます。

My Career Path at KPMG

キャリアパス

大学を卒業して入社した大手電機メーカーで、私は海外営業を担当しました。メーカーの営業は、激しい価格競争のなかでの闘いを強いられます。売価を1円下げることがどれだけ大変か、何度も思い知らされました。そんな中で私は税金もコストに跳ね返っているのだから、合理的に税金を下げることができれば、営業にとって大きな援護射撃になると思うようになってきました。同時に税務の専門家としてのスキルを身につければ、組織に頼らず自分の実力だけで生きていくことができるのではと考え、思い切って税理士法人に転職することにしたのです。30才という節目での大きな決断でした。
そうした遅いスタートである私が税のスペシャリストを目指すには、厳しい環境で鍛えていくのが一番です。それにふさわしいと思えたのがKPMGでした。
予想したとおり、KPMGには若手にも責任ある仕事に挑戦させ、実践で鍛えていくカルチャーがあります。これからも国際税務のスペシャリストとして自分を磨き、「国際税務でわからないことがあったら高橋に聞けばいい」とクライアントからファーストコールの相手として頼りにされるような存在を目指していきます。

KPMG税理士法人
My Story with KPMG

エピソード

最近、日本を代表する大手メーカーのビッグディールを担当することができました。その際、M&A対象の海外企業に対して税務デューデリジェンスを行ったところ、大きな税務リスクを発見しました。一歩間違うと莫大な損害になりかねない、まさにディールキラーそのものでした。もちろんすぐさまクライアントに報告。プロジェクトチームで対策を練ることになりました。
ディールキラーと聞くとマイナスのイメージしか浮かばないかもしれませんが、見方を変えれば、実はこれは大きな武器になります。プロジェクトではこの大きな税務リスクを買収相手との交渉材料に使うことを決定。相手にとって不利な材料を突きつけることに成功し、結果として有利な条件での買収に持ち込むことができました。
このケースのように、税務リスクの発見によって、マイナスをプラスに変えるような大きな貢献は、タックスコンサルティングの一番の醍醐味です。クライアントにとって常にベストの判断が下せるよう、さらに経験を積んでいきたいと思います。

Message for You

先輩からのメッセージ

学生の皆さんには、税理士法人の中にも私のように税理士を目指していたわけではない人間が活躍していることを知っていただけたらと思います。さらに言えば、私は学生時代に留学したこともなければ、前職で海外駐在をしたこともなく、英語に特に強いバックグランドを持っているわけでもありません。そんな私でも国際税務の専門家として活躍できる道がKPMGにはあるのです。
KPMGには短期語学留学制度など研修の機会が豊富に用意されていますから、志さえあれば、入社後にいくらでもスキルを身につけていくことが可能です。私は3ヵ月間の海外研修制度「Trek」を利用してブラジルのKPMGに行った経験があります。じっくり腰を落ち着けて異文化コミュニケーションを学ぶことができ、かつ、通常の業務では電話とメールによるコミュニケーションしか取りようのない地球の裏側のブラジル税務専門家たちと同じ場所で業務をとおして汗を流すことができた、非常に有意義な経験でした。
入社して6年間で関与した国は、約60ヵ国。平均して1年で10前後の国に関わるM&Aプロジェクトや税務ストラクチャリング業務に携わってきた計算になります。1つとして同じプロジェクトはなく、次から次へと新しい国の企業と接することができ、常に新しいチャレンジができます。こんなに刺激的でダイナミックな仕事があることを、ぜひ皆さんにお伝えしたいと思います。

My Day at KPMG

ある1日のながれ

出社時
  • 6:30

    起床して、朝食の前にスマートフォンでざっとメールチェック。急を要するものがあれば対応。 その後、家族と朝食をとります。

  • 8:00

    出勤。

  • 9:00

    夜のうちに来ていた海外からのメールをチェック。仕事の優先度を決め、その日のワークスケジュールを組み立てます。

  • 10:00

    クライアントおよび外部アドバイザーとの週例オンライン会議。プロジェクトによっては定期的に進捗確認をする場があります。
    コロナ禍でオンライン会議の敷居が下がり、最近は頻繁に行われていると感じますが、移動の時間ロスがないので非常に効率的です。

  • 12:00

    昼食。
    オフィス周辺でお弁当などを買って食べることが多いです。

  • 13:00

    提案書の作成。
    週に1~2回程度は新規案件の提案機会があるので、ビジネスチャンスを逃さぬよう、丁寧かつ効率的に対応します。

  • 15:00

    社内ミーティング。
    オンラインで画面共有しながら効率的に行います。メンバーも在宅勤務が増え、簡単なやり取りも電話・オンラインとなるため、一日の電話・会議数は多くなっています。

  • 16:00

    報告書の作成。
    クライアントのニーズに合わせて内容を調整。不明点があればここで深く分析をし、スタッフに調整を依頼し、海外事務所に確認の連絡をする等、適宜対応します。

  • 18:00

    その日の内に終わらせる必要のあるタスクを集中的に対応します。欧州・北中南米チームとのオンライン会議はこの時間帯になることもあります。
    業務が終了次第、帰宅。

在宅勤務時
  • 6:30

    起床して、朝食の前にスマートフォンでざっとメールチェック。急を要するものがあれば対応します。

  • 7:00

    家族と朝食。

  • 8:00

    子供を学校へ送り出した後、その日の新聞やニュースを読みながら仕事の準備。簡単なストレッチをして体をほぐします。
    北中南米チームとオンライン会議をするときは、朝7~8時台に実施することもあります。

  • 9:00

    夜のうちに来ていた海外からのメールをチェック。
    仕事の優先度を決め、その日のワークスケジュールを組み立てます。

  • 10:00

    クライアントおよび外部アドバイザーとの週例オンライン会議。プロジェクトによっては定期的に進捗確認をする場があります。
    コロナ禍でオンライン会議の敷居が下がり、最近は頻繁に行われていると感じますが、移動の時間ロスがないので非常に効率的です。

  • 12:00

    昼食。
    自宅で簡単なものを食べることが多いですが、たまに気晴らしに外に食べに行ったり、買いに行ったり。

  • 13:00

    提案書の作成。
    週に1~2回程度は新規案件の提案機会があるので、ビジネスチャンスを逃さぬよう、丁寧かつ効率的に対応します。

  • 15:00

    社内ミーティング。
    オンラインで画面共有しながら効率的に行います。メンバーも在宅勤務が増え、簡単なやり取りも電話・オンラインとなるため、一日の電話・会議数は多くなっています。

  • 16:00

    報告書の作成。
    クライアントのニーズに合わせて内容を調整。不明点があればここで深く分析をし、スタッフに調整を依頼し、海外事務所に確認の連絡をする等、適宜対応します。

  • 18:00

    家族と夕食。
    この時間にオンラインミーティングが入っていなければ、家族と団らんをしながら少し休息を取ります。
    出勤時はこの時間に帰宅できる日数が限られてしまいますが、在宅勤務時は柔軟に対応できるところが良いです。

  • 20:00

    業務再開。
    その日の内に終わらせる必要のあるタスクを集中的に対応します。欧州・北中南米チームとのオンライン会議はこの時間帯になることもあります。

  • 21:00

    欧州・北中南米チームに急ぎで対応して欲しいものがあれば、明朝を期日として依頼メールを送ります。翌朝には回答が届いているので効率的に作業ができます。

  • 22:00

    急ぎのタスクへの対応が終わったところで、業務終了。
    在宅勤務時はどうしても運動不足になるため、たまに夜の散歩に出かけ体をほぐします。

文中の記載内容はすべて取材当時のものです。

Staff Interviews
スタッフインタビュー