人材育成制度

HR Development System

KPMG税理士法人 KPMG税理士法人
KPMG税理士法人では、クライアントの期待に応えることのできる真のプロフェッショナルを育成するため、専門スキル、コミュニケーションスキル、マネジメントスキル、リーダーシップ、ビジネスマナー、語学といった数々の領域において、さまざまな人材育成プログラムを設けています。
新入社員からパートナーに至るまで、KPMG税理士法人に在籍している期間、プロフェッショナルとして第一線で活躍し続けられるよう、さまざまな角度から成長を支援します。

TAXコンサルタントに求められる、3つのプロフェッショナルスキル

TAXコンサルティングの真のプロフェッショナルとして活躍するためには、大きく分けて「テクニカルスキル(専門知識)」「ソフトスキル」「語学」の3つのスキルが必要であると考えています。

1テクニカルスキル(税務の専門知識)

「プロフェッショナルとして高いレベルで業務遂行するための基盤として、税務における専門的スキルとナレッジを習得すること」を目的とした研修プログラムとなります。

一言に「税務」といっても、その業務は多岐に渡ります。法人税や地方税、社会保険や所得税、デューデリジェンスや国際課税など、プロフェッショナルとしての高いサービスを提供するためにはそのすべてを理解するだけではなく、クライアントが持つ課題に対して分かりやすく丁寧なアドバイスができなければなりません。
多様な業界や業務によって、課題やニーズはさまざまです。まさにクライアントの数だけ解決すべき課題があるといえるでしょう。その重要な課題に対して、最も適切なアドバイスを行うためには、税務知識という道具を状況に応じて使いこなす力が必要となります。

そしてさらに難しいことは、「自分が理解できている」だけではなく、「クライアントにもご理解いただくこと」ができなければならない、という点です。
そのためにはただ知識を持っているだけでは全く通用しません。何度も繰り返し学び、また実践を繰り返しながら、身体化していくことが必要です。スポーツのルールやテクニックを本で覚えただけでプロにはなれないことと一緒だと考えると、分かりやすいのではないでしょうか。
KPMG税理士法人では、そのような「知識を身体化し、活かす力」を養うトレーニングを、若年層を中心に定期的に実施しています。

また、毎年変化する税制や環境変化に対してもレスポンスよく対応するために、税制改正のポイントを事例を交えながら研修として提供しています。これは、TAXコンサルティングに携わる全職員が、年齢や経験に関係なく身につけなければなりません。

一般的な企業では、若年時に知識や経験を積み上げ、年次を重ねるにつれマネジメント系の研修が中心となっていきますが、KPMG税理士法人では、実務経験を重ねながらもさらに新たな知識を積み上げていくことで、プロフェッショナル力を養い、真のTAXコンサルタントへの成長を研修を通じて支援しています。

私たちは、将来にむけて、さらにプロフェッショナル力の強化に特化したプログラムを構築していきます。よく切れるナイフは、研ぎ続けることによってさらに鋭さを増すことができると確信しています。


2ソフトスキル

私たちは、クライアントから常に高い成果を期待されています。それは新入社員であっても同様です。
圧倒的なクライアント目線を持ち「TAXプロフェッショナル」として、クライアントに対して高い価値を提供しなければなりませんが、そのためには、税務に関する専門的な知識はもちろんのこと、ビジネスパーソンとして、またKPMG職員として持つべきスキルを高めていく必要があります。

手術をする優秀な外科医は、正しい診断があってこそ、その力を最大限に発揮できます。そして、手術だけでは病気は完治しません。本当の意味での治療とは、患者の病状が改善され、健康になることです。
私たちは 「税務」というメスを使ってクライアントの治療にあたります。しかしそのためには、クライアントの持つ課題を正しく診断することから始め、最終的にクライアントの業績向上、価値向上に寄与することを最終ゴールとしなければなりません。

ソフトスキルとはこのように、クライアントのニーズを把握し最適なソリューションを提供するために必要な、税務の専門知識以外のスキルを指します。職位に応じて、KPMG職員として身につけるべき「プロフェッショナル力」を高める研修を提供しています。

例えば、新入社員として入社したばかりの職員には、基礎的なビジネスマナーやコミュニケーションスキル、マネージャーにはコーチングやマネジメントスキルなど、職位に応じて求められるスキルは異なります。
そのため、階層別に研修が設定され、年次や経験に応じて最も必要と考えられるメニューやコンテンツがプランニングされ、受講することが可能です。

また、さまざまな環境変化に応じたプログラムも構築しています。例えば現在のようなコロナ禍においては、リモートワークにおける成果の出し方、エンゲージメントの高め方など、その時の状況に応じて最も効果的な研修プログラムをスピードをもって計画し、導入しています。

私たちは「税務」の専門医であると同時に、クライアントに寄り添うかかりつけ医でもあります。そのための総合的なスキル習得を、ソフトスキルトレーニングでは実施しています。


3語学

KPMG税理士法人のクライアントの業種や業界、国・地域などは、多岐に渡ります。そして私たちの活躍の場はグローバルです。
クライアントの海外拠点スタッフとのコミュニケーションはもちろんのこと、世界中のKPMGメンバーとの連携やコラボレーションも多く発生します。そのため、世界中のクライアントに高い価値を提供するためには、語学スキルが必須となります。

しかし心配は要りません。例え語学に自信が無い人でも、万全のサポートで語学スキルの向上をお手伝いしています。

国内における英語学習(外国籍の方には日本語学習)の機会提供としての語学学校受講支援制度にはじまり、自分の語学力を確認できるTOEICテストの社内受験、そして海外への短期語学留学(2021年1月現在はコロナ禍により延期)など、さまざまな支援制度が設けられています。
さらには、全世界のKPMGプロフェッショナルを対象とした研修プログラム「KPMG TAX Business School」や、KPMG海外事務所で3ヵ月間の業務経験を積むことができる「TREK」プログラムなど、実践の場で語学スキルを高められる機会の提供も行っています。
もちろん海外赴任への道も用意されており、自らが成長を望めばその道は無限に広がります。

3つのスキルを、ベストなタイミングで効率的・効果的に習得

これらの3つのスキルを効率的・効果的に学ぶための研修プログラムは、「OFF-JT」「OJT」「自己啓発」の3つの枠組みを通じて提供され、どの時期に何を学ぶべきかが綿密にプランニングされています。ベストなタイミングで学ぶことで、より効率的・効果的にスキルを身につけることが可能となっています。

例えば、税務に直結するテクニカルスキルトレーニングは、クライアントからのご相談を受けるようになる数ヵ月前から段階的に研修プログラムを展開することで、知識の積み上げを無理なく行えるように設定されています。研修をしっかり受講し知識を身につけることで、TAXプロフェッショナルとして自信をもってクライアントに向き合うことができます。

一方、ソフトスキルは、例えば昇格のタイミングに合わせて、高いモチベーションを醸成するために該当者全員で一斉に実施されます。他部署の職員との交流やディスカッションの機会が、法人全体の一体感につながっています。

“インプット”である「OFF-JT」研修は「気づき」や「学びの動機」となり、「OJT」によるアウトプットと実践を繰り返すことで、それぞれのスキルを身体化に結び付けていきます。そしてさらなるスキルアップを、「自己啓発」によって深めていきます。