Roundtable Discussion 1
座談会 ①:同業からの転職、異業種からの転職
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特集
不安は成長への踏み台。恐れずに挑んでほしい。──キャリア入社のリアルについて語ろう
多様な人材が活躍するKPMG税理士法人。税務の経験者はもちろん、他業界から未経験で中途入社した人材も少なくありません。入社の際に感じた不安と、それをどう乗り越えてきたのか、ホンネで語りました。
どんな経験も活かすことができる
──皆さんの転職の経緯を教えてください。
新卒で小規模な税理士法人を選んだのは、幅広い業務に一通り関われることに魅力を感じたからでした。ある時M&A関連の申告業務に関わった際に、大規模なクライアントの案件にも携わってみたいとの希望が湧いてきて、Big4への転職を考えました。この業界で働くなら、一度は大手で、と考えたわけです。
KPMG税理士法人に決めたのは、成長できる環境があると感じたためでした。
私は、最初は東京国税局、その次に小規模な会計事務所に勤めていました。前職の会計事務所では税務に携わり、クライアントと信頼関係を築き、ビジネスパートナーとして認められることには大きなやりがいがありましたが、2年も働くとほとんどの業務を経験してしまったような気がして、成長実感が得られなくなってしまったように感じたのです。
このままでは税務の専門家と言えるのだろうかと危機感を抱き、やるのであればトップレベルの環境で挑戦してみたいとの思いから、転職することにしました。
お2人とも同じ業界からの転職ですよね。私はまったくの畑違いの、ゼネコンからの転職です。経理を担当していました。その間アフリカにも駐在したのですが、新興国ですから税務リスクの大きさを肌で感じた出来事があったのです。税務には戦略的な側面もあるのだなと感じ、この業界へキャリアチェンジを考えるようになりました。
KPMG税理士法人を選んだのは、自分の強みである海外駐在経験を、クロスボーダー案件で活かせるのではないかと思ったためです。とはいえ、それまで税法の条文を読んだことすらなく、不安の方が大きかったですが。
藤本さん同様、私も事業会社で経理を担当していました。その仕事を続けるなかで、自分ならではの専門性を磨きたいと思うようになりました。そこで転職エージェントに相談した際、教えていただいたのが「移転価格」という分野でした。英語を使う仕事がしたいという思いもありましたから、これはまさに自分にぴったりの仕事だと感じ、未知の領域ではあるものの思いきって飛び込むことに決めました。
とはいえ、まったく知見のない分野だったので、私も不安は大きかったです。ですが、入社前にお会いしたKPMG税理士法人の方は皆、私の質問にも丁寧に答えてくれたので、ここでなら頑張れるのではないかと思って入社を決めました。
糸林さんもそうだと思うのですが、経理と税務は切っても切り離せない関係にあるので、前職での経験は多少なりとも活かせていると感じますよね。
もちろん。それ以上に私は事業会社の人たちがどういう考え方をするのか、身をもって体験したことが役立っています。子会社とのやり取りも多く、どのように話を進めればスムーズにいくのかなど、相手の立場や状況を察して振る舞うコツみたいなものは、今の仕事にも活きていると感じます。
異なる立場での経験は、貴重ですよね。先ほどもお伝えしたとおり、前職の会計事務所の前に東京国税局に勤務していたのですが、やはりその時の経験も今の仕事に大いに活かされていると思います。例えば、事業会社の方があまり気にされないような点が、税務官の視点では意外と重要になることも。
私は現在、中堅企業をメインクライアントにしていて、税務申告などのコンプライアンス業務のサポートを中心に担当しているのですが、私も前職で経営者と深く接してきた経験がかなり活きていると感じます。当然ながら即戦力と期待されて採用されたと思うので、その点はお役に立てたと思いますね。
不安と、期待の大きさと
──KPMG税理士法人への入社に際して不安はありましたか。
前職では中小・中堅企業のクライアントを担当することが多かったので、大企業のクライアントならではの期待に、自分が応えられるのかという不安はありました。
クライアントの窓口の方がBig4出身というケースも珍しくなく、質問1つを取っても、前提となる知識や視点の広さが求められると感じています。
それはありますね。専門的な知見に基づく質問が多く、その場で回答できなくて、持ち帰って調べてからお答えすることもあります。曖昧な答えを返すと必ず突っ込まれますから、細かいところまで調べ尽くしたうえで、しっかりとした根拠とともにお答えしなくてはなりません。そういった点では、愚直に勉強する以外にないと考えています。しかしそれも自分の成長につながるので、やりがいとも言えますよね。
「広く、浅く」ではなく、「広く、深く」を求められますよね。
先ほども少し触れましたが、入社時に専門的な知識を持ちあわせていなかったことが、何よりも一番の不安材料でした。即戦力として結果を出さなければという思いの一方で、周囲は自分よりはるかにレベルの高い方ばかりでしたので、焦る気持ちが強かったです。プロフェッショナルファームの一員としてのあるべき姿と、実際の自分の姿とのギャップにおびえていました(笑)。
ただ、その不安は知識を吸収することで解消していくしかないので、長期休暇旅行の飛行機の中で分厚いガイドラインを読んだり(笑)、ひたすら勉強したりしました。もちろん今でもわからないことはありますし、少しずつ階段を昇っていくしかないと思っています。
求められる水準が非常に高いというのは、私も実感しました。私の場合、業界未経験なので即戦力ではないけれど、新卒のようにゼロからのスタートでもないだろう、という受け入れられ方をしたと感じています。期待に応えるには糸林さんのおっしゃるように勉強を続ける以外にないのですが、その点でKPMG税理士法人は過去の案件の豊富さやデータベースの充実ぶりが素晴らしく、学びの環境は大変恵まれていると思います。
確かに要求される水準は高いと思いますが、新しいことをどんどん吸収できるのは喜びでもありますよね。プレッシャーを楽しむ姿勢が大切なのかなと思います。
ところで、働き方についてはどう思いますか。私が入社した2017年当時はワークライフバランスに対する社会的な意識も今ほど高くはなく、実際ハードワークの時もあったと思うのですが、今はリモートワークもずいぶん浸透していますし、かなり働きやすくなったと感じていますが、どうでしょう。
私はアフリカに駐在し、水も電気もないのが当たり前の環境で働いていたので、その時に養われたタフネスさが今も活かされていると感じます。またリモートワークが浸透していることで、前日が遅くなっても睡眠時間を確保しやすい点は、特にありがたいです。
私も、リモートワークのおかげでストレスフリーです。会計事務所に勤務していた頃は、関係先との会食が多く業務以外に取られる時間もあったのですが、今はほとんどありません。これもストレスなしで働けることにつながっています。
大切なのは経験よりも向上心
──KPMG税理士法人への転職を検討されている方にメッセージをお願いします。
当たり前の話かもしれませんが、小規模な税理士事務所と比べてKPMG税理士法人は規模が大きく、その分、人材を受け入れる余地も非常に大きいと思います。ですから私のように業界未経験でありながら中途入社した人材であっても、学び続けて成長したいという気概のある方なら十分活躍できると思います。
私もそう思います。知識や経験も大切ですが、何よりも向上心が強く求められることは間違いありません。入社後に限らず、どんなに職位が上がってもこの姿勢を持ち続けることが大切だと思います。
KPMG税理士法人のクライアントは、業種・業界、規模ともに幅広いことが特徴です。自分の精通している業種のクライアントだけでなく、どんな業種の企業にも挑戦してみようとする姿勢も必要だと思います。知的好奇心を高く保ちながら成長したいと考えている方にとっては、素晴らしい環境ではないでしょうか。
厳しい仕事ではあるのですが、プロフェッショナルファームの一員としての誇りを持って取り組むことができますし、皆さんがおっしゃったようにいくらでも新しいことが学べます。報酬もそれに十分見合うものだと思いますし、ぜひ多くの方に関心を持っていただけたらと思います。
文中の記載内容はすべて取材当時のものです。