Roundtable Discussion 2
座談会 ②:ワークライフバランス
Feature
特集
家庭を大切にすることで、仕事への活力も生まれてくる。──ワーク・ライフ・バランスについて語ろう
高い専門性を誇る人材の集団であるKPMG税理士法人。仕事とライフイベントの両立を支援する制度も充実しています。ワーク・ライフ・バランスについて普段から感じていることを話し合いました。
大切なのはキャリアをリセットしないこと
── 一般的に、税理士法人は忙しいというイメージがありますが、実際いかがですか。
私がKPMG税理士法人に入社したのが、繁忙期の3月。私の場合、入社翌月には一気に忙しくなりました。以前勤務していた税理士事務所も忙しかったので、Big4ともなるとそれなりに忙しいと覚悟はしていたものの、時には仕事が遅くまで及ぶこともあって、想定以上でした(笑)。もちろん季節によって繁閑がかなりありますけどね。
率直な感想ですね(笑)。クライアントに高品質なサービスを提供するうえで仕方のない面もあるでしょうし、そうした献身的な仕事の積み重ねがKPMG税理士法人への信頼に結びついていることは間違いないと思うので、一概に否定しようとは思いません、とはいえ、決してそのままでよいとは言えないのも当然です。仕事同様、家庭も大切にしてほしいですし、健康にも留意していただきたいので、AIなどのテクノロジーも活用しながら、働き方の改善には引き続き取り組んでいきます。
ちょっとホッとしました(笑)。
私は、残業時間に上限をつけて働いているので、繁忙期以外はそんなに激務という感じはしませんね。
KPMG税理士法人ならではのフレクシブルワーキング制度ですね。育児や介護だけでなく、自分のペースで働きたいと希望する方も利用できるので、長期的な視点でキャリアを形成するうえでも有効な制度だと思います。
フレクシブルワーキング制度は初めて知りました。そんな制度があるのですね。
できてまだ1年ほどの制度ですから、知らない方も多いと思います。人事部としてはもっと周知に努めたいと考えており、利用者は間違いなく増えていくでしょう。また、閑散期の8月は、早帰りを推奨するウェルビーイング推進月間と定めています。早く帰ってご家族との時間や趣味の時間を楽しむことで、明日また頑張ろうという活力が湧いてくることを期待しています。
私は在宅勤務制度を活用し、ほぼフルリモートワークです。働き方としてはかなりフレクシブルだと感じています。
私も在宅勤務が中心です。朝8時半に子どもを保育園まで送って、夕方5時半にはお迎えに行っています。無理なく送迎ができるという点を踏まえても、在宅勤務制度はありがたいですね。
大切なのは、キャリアをリセットすることなく仕事が続けられるという点です。確かにフルタイムで働く方と比べると、昇進などが多少遅くなるという点はあるかもしれませんが、育児や介護のためにせっかく積み上げたキャリアを捨てる必要はありません。ライフプランとキャリアプランを自分のペースで両立するための、選択肢の1つと考えています。
福利厚生の充実は社会課題の解決にもつながる
──取得した育児休業について、当時を振り返ってみてください。
初めての子どもでしたし、家族と一緒の時間を大切にしたいと思って育児休業を取得しました。期間は約1年間です。育児というのは想像以上に忙しいのだと実感しました。これを妻1人でこなすのは本当に大変ですから、取得して良かったと思っています。育児休業が明ける直前には、妻から「育児休業を取ってくれてありがとう」とも言われました。
生まれたばかりのお子さんに寄り添える期間は、一生に一度のとても貴重なものですよね。私が育児休業を取得したのは2008年と2013年で、以前の会社に勤務していた時でした。その当時でも、男性が育児休業を取得したら出世に響くという雰囲気でしたね。ですが今は時代が大きく変わり、KPMG税理士法人でも男性の育児休業取得率は54%となっています。ぜひ全員に取得していただきたいと思います。
私は1年間の育児休業でしたが、人によって期間はさまざまなようです。分割して取得することも可能なので、生まれて半年ほど過ぎて、子どもが活発に動くようになった頃に取得することもお勧めしたいですね。
1人で育児をする母親は体調を崩しやすいとも言われており、奥様の健康を大切にするためにも、ぜひ男性の皆さんには積極的に育児休業を取得して、ご家族に寄り添ってあげてほしいと思います。
私はまだ子どもがいないので育児休業についてはもう少し先の話になりますが、私の部署にも長期間の育児休業を取得した男性の管理職がいます。そのため、部下の男性の皆さんも育児休業を取得しやすく感じているようです。私の夫もKPMG税理士法人で働いており、育児休業などの制度について夫婦の話題に上ることがあります。
少子化が進むなか、男性の育児休業を取得しやすくすることは、KPMG税理士法人として社会課題の解決に貢献することでもあると思います。
先ほど関口さんが「昇進が遅くなる」ということをおっしゃいましたが、これは実感として受け止めました。育児休業を取得したからといってマイナスの評価をされることはありませんが、その間も経験を積み重ねた人と比べると、多少なりとも昇進が遅れるのは仕方ないですが、その分、かけがえのない経験ができたと感じています。
おっしゃるとおりです。育児休業を取得したことで、松山さんの部下が同じような局面に差しかかった時に、先輩として経験を伝えてあげられるでしょう。家庭を大切にしたいという価値観にも共感できるでしょうから、組織としてのカルチャーづくりという点でも大きな価値があると思います。
もっと多くのロールモデルをつくりたい
──今後の課題については、どのようにお考えですか。
ワーク・ライフ・バランスの観点でさまざまな施策を導入していますが、残念ながら業界のなかでKPMG税理士法人が突出して充実しているというわけではないでしょう。女性の管理職をもっと増やしていくためにも、より充実した環境を実現しなくてはならないと感じています。どんなに制度が整っていても、いざ自分が出産や育児を迎えると、本当に仕事と両立できるのか、不安になるものです。ですから、より多くの方にロールモデルとなっていただき、後輩の皆さんを勇気付けていただけたらと思っています。
男性が育児休業を取得するということについて、男性の育児休業なんて考えられなかった時代を過ごしてこられた皆さんがどう感じているのか、気になることもあります。これから社会に出る若い方だけではなく、あらゆる世代の方がワーク・ライフ・バランスの充実に対して、もっとポジティブな姿勢になれるとよいですね。
フレクシブルワーキング制度も、もっと多くの方に利用してほしいですよね。家庭との両立だけではなく、自己実現にも有効活用できる制度だと思うのです。フレクシブルワーキング制度を利用することによって生まれた時間を、自分の勉強に充てて資格を取得した、といったようなケースが増えていけば、さらに浸透していくのではないでしょうか。
制度って、使う人がいて初めて命が吹き込まれると思っています。山下さんがおっしゃるように、多くの方にさまざまな目的で利用していただくことで、さらなる制度の充実にもつながっていくと思います。
KPMG税理士法人では、ワークはもちろん、ライフもさまざまな制度によって充実したものにできるので、納得できるキャリアを築きやすい職場であるということを、皆さんにはお伝えしたいですね。
職歴はもちろん、国籍なども含めて多様なバックグラウンドを持つ人が集まっているということも、KPMG税理士法人の大きな魅力です。多様性のある組織だからこそ、働き方やキャリアの考え方も多様である、ということがごく自然な価値観になっているのだと思います。こうした環境で自分らしいキャリアを歩みたいという方に、ぜひお勧めしたいと思います。
人生100年時代といわれますが、専門職というのは年齢に関係なく働き続けられるという点で、これからの時代にふさわしい職業だと思います。ぜひ多くの方にご応募いただければと思っています。
文中の記載内容はすべて取材当時のものです。