スタッフインタビュー
Staff Interview
Life at KPMG~KPMGで働くということ~
岡山 沙織 Saori Okayama
国際税務サービス
シニア
税理士
2015年入社。一児の母として育児をしながら大手クライアントの法人税申告業務を主に担当している。平日は仕事と育児で多忙な日々を過ごしているが、休日は家族で公園に行き、仕事を忘れてゆっくりと過ごすようにしている。
グローバル企業の申告業務に携わりながら、他では経験しがたい実務の知見を蓄えていく。
My Work at KPMG
KPMG税理士法人での仕事
私は主にメーカーや小売業、IT関連企業のクライアントに対する法人税の申告業務を行っています。クライアントは外資系が多く、申告を担当する社数は年間30社ほど。現在はシニアというポジションなので、スタッフやクライアントが作成した申告書のレビュー業務が多くなっています。
担当しているクライアントは海外との取引が多いため、海外の税制や国家間の租税条約も把握しておく必要があります。他の税理士事務所では触れることがほとんどない税制の実務上の取扱いを学べるのは、Big4の一つとしてグローバルで事業展開するKPMGだからこそ経験できる貴重な機会です。例えば、海外で徴収された税金を日本で控除する外国税額控除、タックスヘイブン税制などが実例で、その他にも移転価格コンサルティングのグループと連携する機会などもあります。
大学院や税理士試験の勉強で学んできた税務とは違い、ビジネスにおける実際の運用を目にできるのは、この仕事の醍醐味です。クライアントは一定の税務知識を持った方も多く、また私の周りの同僚たちも高い経験を積んできた人たちばかりです。そのような環境で働くことで、自分自身も大きく成長できると感じています。
My Career Path at KPMG
キャリアパス
私は大学時代に簿記を学び、税理士の知人の話を聞いたことで、大学3年生から税理士試験の勉強をするようになりました。大学卒業後は大学院で租税を学び、それからKPMG税理士法人に入社しました。KPMG税理士法人を選んだのは、法人税を中心に経験を積みたいと思い、また職員もクライアントもレベルの高い規模の大きなところで働きたいと考えたからです。入社4年目にシニアに昇格しましたが、その後出産にともない育休を丸2年取得。サポート制度を利用して育休前に税理士試験の科目はすべて取得しており、復職後に税理士登録しました。
研修制度の充実ぶりはKPMG税理士法人の魅力のひとつですが、近年、私の所属するグループではパートナーやマネージャーたちが講義を行う講座が開講されました。過去の実務を通して先輩たちがどのように対応してきたかが学べる機会で、法律と通達の解釈について国税庁とやりとりをした事例など、他社ではなかなか経験できない事例ばかりの貴重な学びの場となっています。グループのほとんどのメンバーが参加しており、もちろん私も受講しています。
My Story with KPMG
エピソード
以前、グローバルで事業展開するクライアントに対して、外国税額控除について講義を行う機会がありました。クライアントの担当者は税制の知識が十分ではなく、これまで過去の対応を踏襲してきたのですが、初めてイレギュラーな取扱いをすることになり、私が外国税額控除について説明をすることになったのです。外国税額控除は文章で理解しようとすると難しい内容ですが、実例を通じて説明したことでクライアントに理解していただくことができました。普段の申告業務とは異なる講義形式のサービスを提供したことは私としても初めての経験でしたが、非常に喜んでもらえて達成感を感じられました。税制の知識に加えて、クライアントのビジネスモデルを理解し、目線を合わせた上で適切な説明を行うことも求められる業務で、私自身の成長にもつながったと思います。
KPMG税理士法人での業務はルーティンではなく、この事例のようにクライアントの要望に応じてさまざまなサービスを提供することがあります。また、税制は毎年変わり、新しい事例を継続的にインプットしていく必要もあるため、常に学習できる人にとっては非常に良い環境だと思います。
Message for You
先輩からのメッセージ
2年間の育休は私のキャリアにとっては大きな出来事でしたが、税務の基本的な考え方は変わりませんし、育休中にも自主的に税制改正のチェックはしていたため、特に問題なく復帰することができました。現在は育児と仕事の両立に励んでいますが、私と同じように試行錯誤している女性も多くいると思います。私自身も悩みながら両立に取り組んできたので、同じような悩みを持つ人のサポートができるようになりたいと考えています。
KPMG税理士法人では、育児をしていてもそれが障害になることなく業務に取り組めて、スキルアップが図れます。人によって働き方の希望は異なるものですが、望んでいる程度の業務量に調整してもらうことも可能です。フルタイムでも時短勤務でも、個人の希望に応じて柔軟な働き方を実現できるのがKPMG税理士法人の魅力です。将来のキャリアに悩む女性にとっても、KPMG税理士法人はお勧めできます。
My Day at KPMG
ある1日のながれ
出社時
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9:00
出社し、メールやタスクのチェック。
優先順位を考え、メールに色などを付けて分類しています。 -
10:00
パートナーやマネージャーと共にクライアントを訪問し、パワーポイント等を用いて税制レクチャーの講義。税制に不慣れな方に対してもわかりやすいように、視覚的にも情報が入ってきやすいような資料を用いて説明します。
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12:00
オフィスビル内で昼食。
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13:00
オンラインによる社内ミーティング。
作業開始前にはチーム内でミーティングをし、十分な準備を行います。 -
14:00
申告書のレビュー。
クライアントやスタッフが作成した申告書をレビューし、追加で確認すべき税務論点についてはクライアントに確認をします。 -
17:30
退社。
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18:30
保育園へ子供のお迎え。
在宅勤務時
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6:30
起床、朝食作り。
メールやタスクのチェックの後、前日に終わらなかった仕事を終わらせます。夕方は子供がいて集中しにくいため、残業をする場合には夕方ではなく、朝早く起きて仕事をします。 -
7:00
家族で朝食。
子供を保育園へ預ける準備(子供がイヤイヤ期なので、着替えなどの準備に時間がかかります)。 -
8:30
夫に子供を保育園に預けに行ってもらう間に、家事を行う。
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9:00
業務開始。
メールやタスクのチェック。 -
10:00
オンラインでクライアントとのミーティング。
翌期の申告書作成業務に向けて、クライアントから現時点の状況をヒアリングし、税務論点を洗い出します。 -
12:00
昼食。
夫も基本的に在宅勤務なので、一緒に買いに行って2人で自宅ランチ。 -
13:00
クライアントからの資料や回答を待っている間などは、税務の本や雑誌を読み、税務知識を深めています。
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14:00
クライアントからの税務論点に関する質問に対して回答を検討。条文や関連資料を調べ、上司に確認の上、回答します。
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18:00
保育園へ子供のお迎え。
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19:00
夕食。
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22:00
子供の就寝後、少し仕事をします。あわせて、翌日のタスクをチェックしておきます。
文中の記載内容はすべて取材当時のものです。