スタッフインタビュー
Staff Interview
Life at KPMG~KPMGで働くということ~
栗村 愛 Cocoro Kurimura
移転価格サービス
シニア
2019年入社。大学では体育会の硬式テニス部に所属しながら、ベンチャー企業のインターンシップで中小企業向けのコンサルティングを経験する。自分の専門性をどこに置くかを考えた結果、どの国でも必要とされる税務の分野に注目。KPMG税理士法人で働いている学生時代の先輩から移転価格のことを聞き興味を持ったことから、KPMG税理士法人に入社。現在もテニスを続けており、同期と一緒にプレーすることも。
20ヵ国以上に及ぶプロジェクトを担当し、スケール感とクライアントへの貢献を実感。
My Work at KPMG
KPMG税理士法人での仕事
移転価格コンサルティングにおいては、基本的な考え方は存在するものの、クライアントごとにビジネスモデルや事業状況は多種多様であることから、状況に合わせた適切なソリューションの提案や導入支援をしています。私たちはクライアントのビジネスの中身に深く踏み込み、各国の拠点ごとの役割を調査・分析しながら望ましい取引価格を検討していきます。私がこれまでに関与したさまざまなプロジェクトにおいても、クライアントの財務・経理担当者だけでなく、事業の最前線にいる営業部の方々にもインタビューを実施して、移転価格の検討を行ってきました。また、新型コロナウイルスの感染拡大以前は、クライアントの海外の子会社に出張してインタビューを実施したこともあります。
メーカーや商社、サービス業、金融、不動産など、あらゆる業種のクライアントを担当していますが、それぞれに異なる業態や文化に触れられることも移転価格コンサルティングの面白いところで、飽きることがありません。
単に調査して書類を作成するだけでなく、クライアントの課題のヒアリングから最終的な報告に至るまで、ほぼすべての過程に携われるからこそ、クライアントの課題解決に貢献しているという実感を強く得ることができ、モチベーションの高さにもつながっています。
My Career Path at KPMG
キャリアパス
移転価格コンサルティングの仕事は、学生時代にイメージしていた税務とはまるで違いました。学生時代には、税務とは定められたルールや手続きをマスターすれば、解決できる問題ばかりだと思っていたのです。ところが当初のイメージとは大きく異なり、実際には明確な答えが存在せず、決まりきったマニュアルのない世界で驚きました。
関係国の税制と実務・実態面とのバランスをどう取っていくかが重要ですが、そのバランスの見極めこそが移転価格の醍醐味です。クライアントの「実態」に深く切り込んでいく必要があるため、主体的に動く姿勢が非常に養われたと思います。また、インタビューなどで立場の異なる方々と接する場面も多いため、思い込みや先入観を捨て、相手の話に全力で耳を傾け、あらゆる可能性を検討することも心がけるようになりました。
仕事面での目標は、クライアントが移転価格の課題に直面した時に、真っ先に頭に浮かぶアドバイザーになることです。今はマネージャーの下で業務を行っていますが、まさにそのマネージャーのようなアドバイザーを目指しています。
プライベート面では、将来結婚して家庭を持つことも考えられますし、家族や友人との関係も大切にしていきたいと考えています。KPMG税理士法人には、仕事と家庭を両立している社員もおり、将来設計を描きやすい魅力的な環境だと思います。
My Story with KPMG
エピソード
入社して間もない頃、20~30ヵ国で事業を展開するグローバル企業のクライアントを担当しました。私は主体的にプロジェクトを任せてもらい、米国やヨーロッパ、アフリカ、中東、南米など、世界中のKPMGの拠点とコミュニケーションを取り協力を得ながら、1ヵ国ずつ調査をして報告資料を作り上げていきました。海外のKPMGは、それぞれの国でプロフェッショナルとして活躍している方々なので、こちらが協力を求めた際には真摯に対応してくれました。逆に日本の税制について問い合わせを受けることもあり、同じグループの仲間であることを実感しました。
二国間の税の配分を決める移転価格は国の利害も絡むため、政府間交渉も必要になります。業務上、各国の税務当局との交渉などもあり、そのスケールの大きさを実感したものでした。また、移転価格コンサルティングの特徴的な点として、相手国の担当会計事務所とは利害関係が相反するものの、移転価格交渉を成功させたいという目標自体は一致している、という点が挙げられ、様々な利害関係者と1つのプロジェクトを進める難しさややりがいを感じました。
最終的にプロジェクトは無事に完了し、クライアントからも感謝の言葉をいただきました。1年目にして移転価格コンサルティングのスケール感とクライアントへの貢献を実感できた出来事でした。
Message for You
先輩からのメッセージ
学生時代のうちに、自分の好きなことを突き詰めて考えてみてください。学生時代は、自分がどんなことに好奇心をそそられるのか、時間をかけて考えることのできる良い期間です。そして就職活動では、自分自身と向き合い、将来どのように社会や会社に貢献できるのかを考えることが大切です。会社の良さに注目するばかりではなく、その会社で自分が活躍する姿を想像してみてください。
業務において思い込みや先入観を捨ててあらゆる可能性を検討することが大切だと先ほどお伝えしましたが、就職活動でも同じことが言えると思います。私自身も、税務に関して興味を持ったからこそ、今の仕事に出会うことができました。ぜひいろいろなことを広く吸収する姿勢を持って、価値観を広げてみてください。そのなかで、移転価格コンサルティングの面白さも知ってもらえたら嬉しいです。
My Day at KPMG
ある1日のながれ
出社時
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8:00
通勤ラッシュを避け、早めに出社します。
オフィスではフリーアドレスが採用されているので、その日の業務内容や気分に合わせて、好きな席を選びます。 -
8:30
担当している各プロジェクトの進捗状況・タスクを整理し、1日のスケジュールを確認します。1日の初めに各プロジェクトのタスクの優先順位を確認し、スケジュールを立てることにより、効率的に時間を使うことができるようにします。
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9:00
海外のKPMG事務所からメール・資料が届いていたので、内容を確認します。至急対応が必要な内容が含まれている場合は、対応の方向性をマネージャーに提案し、確認をとります。
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11:00
クライアントの海外における新規ビジネス立ち上げに関して、移転価格の対応案を報告資料にまとめます。クライアントからの要望や、社内で検討した方向性をふまえて、アウトラインを整理します。
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11:45
ランチ。
テイクアウトして、同期と一緒に社内のカフェスペースで昼食をとります。先輩・後輩と一緒に昼食をとることもあります。 -
12:45
午後の業務を開始します。
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13:00
社内の打ち合わせ。
午前中に作成した報告資料のアウトラインを、マネージャーに確認します。フィードバックを受け、修正を行います。 -
14:00
クライアントからの電話での問い合わせに対応。
海外の税制に関する質問も含まれている場合は、KPMGの海外事務所にメールで問い合わせを行います。 -
15:00
クライアントとの対面でのインタビューに向かいます。
クライアントを取り巻くビジネスの市場環境や、親会社・子会社間での役割分担を把握するため、詳細なインタビューを実施します。インタビューの進行を担当するとともに、クライアントからの回答を記録します。 -
17:00
インタビューを終えて、現地解散・直帰します。
在宅勤務時
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7:00
起床。
家族揃って朝食をとります。 -
8:00
仕事を始める前に、オンライン英会話を受講しています。最近のニュースについて、意見や議論を交わします。
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8:30
集中できる環境を整えるため、部屋の掃除をするようにしています。
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9:00
業務開始。
出社時と同様に、各プロジェクトの進捗状況や1日のスケジュールを確認します。 -
9:30
移転価格の経済分析を実施します。世界中の国々の企業情報が収録されたデータベースを用い、財務データや業務内容を分析します。
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10:30
税務当局から、先日提出した情報に関する問い合わせが入ったため、対応します。
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11:45
昼休憩。
昼食をとります。 -
12:15
その後、30分ほど仮眠をとります。
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12:45
午後の業務開始。
クライアントとの打ち合わせに向けて、関連資料に目を通します。 -
13:30
オンラインミーティング。
海外のクライアントも参加します。分析結果の報告を行い、クライアントからの質問を受けます。
ミーティング後は、クライアントからの質問・要望を整理し、次に必要な対応を洗い出します。 -
15:00
午前中に実施した分析の進捗をマネージャーに報告し、フィードバックを受けます。さらに情報を集める必要性が生じた場合は、調査方法を検討します。
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16:00
チームミーティング。
在宅勤務中に困ったことがあれば、メンバーに相談します。
なお、チームミーティング以外でも、社内チャット等を活用し、他のメンバーとの間で随時コミュニケーションをとっています。 -
17:00
一時業務を中断し、ランニングをします。
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18:00
夕食。
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19:30
クライアントからメールで資料が届いたので、業務に戻り、内容を確認します。
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20:00
翌日のスケジュールを確認し、業務終了。
通勤がないため、すぐにプライベートの時間に切り替え、読書や映画鑑賞ができます。
文中の記載内容はすべて取材当時のものです。