スタッフインタビュー
Staff Interview
Life at KPMG~KPMGで働くということ~
小川 大貴 Hiroki Ogawa
移転価格サービス
シニア
米国公認会計士
2020年入社。大学では企業財務のゼミに所属し、イタリアでの交換留学も経験。イタリア好きが高じて、その後イタリアの農場に住み込みで働いた経験も。将来は国際的で専門性が身につく仕事がしたいという思いを持っていたところ、ゼミの先輩の紹介で移転価格のことを聞き興味を持ったことから、KPMG税理士法人に入社。プライベートではハンドボールの社会人チームに所属するほか、イタリア料理店を巡るなどして過ごしている。
多くの関係者の利害が絡み合うなかで、実効性のある答えを導き出すという面白さ。
My Work at KPMG
KPMG税理士法人での仕事
移転価格に関連するコンサルティングやアドバイザリー業務を担当しています。さまざまなプロジェクトがありますが、プロジェクト内で生じる資料作成などの作業は基本的にすべて担当し、クライアントとのやりとりもプロジェクトごとではありますが、任せてもらっています。クライアントに対する報告という重要な場面においても、自らの担当範囲についてはプレゼンを行う機会があります。
私が考える移転価格の醍醐味とは、答えが1つとは限らない、というところです。日本と海外の税務当局、クライアントである日本親会社やその海外子会社など、ステークホルダーが多岐にわたるなかで、全員が納得できる答えを探す必要があります。相反する利害関係が絡むため、おそらく関係者全員にとっての100点満点の答えは存在せず、仮に70~80点であっても実効性のある答えを出すことが求められます。実効性がある、つまりビジネスの現場における「本当の意味での課題解決」に貢献できるのが、この仕事のやりがいです。
また、移転価格税制上の観点から、製品やサービスの資産価値を評価するバリュエーションのプロジェクトを、マネージャーとともに担当したこともあります。私が大学でバリュエーション関連の学問を専攻していたことからアサインしていただいたのですが、短期間のうちにマネージャーと直接やり取りを行いながら、プロジェクトを進められた非常にエキサイティングな体験でした。
My Career Path at KPMG
キャリアパス
資料作成などの作業だけでなく、クライアントとのコミュニケーションや報告会でのプレゼンテーション等も若手のうちから任せてもらえるため、プロジェクト全体を常に広く見る視点が身につく環境がKPMGにはあると感じています。細かな作業であっても、それが全体のなかでどのような意味を持つのかが理解できると、モチベーションも高く保つことができます。また、自分に与えられた指示や作業だけで完結することなく、なるべく先回りして動くことを意識して日々業務を行っています。若手が主体的に判断して行動できるのは、年次に関わらず、どんな意見にも耳を傾けてくれるフラットな部署の雰囲気の影響も大きいと思います。
移転価格に関連するプロジェクトは多くの種類がありますが、今後はそのなかでも自分の強みを発揮できる特定の分野を作っていきたいと考えています。そのためにまずは、幅広い種類の案件の経験をもっと積み、移転価格のなかでの自分の専門性を見出していければと考えているところです。大好きなイタリアに関連するプロジェクトも一部担当していますが、その他イタリア関連のプロジェクトがあれば、積極的に関与していければと思っています。
My Story with KPMG
エピソード
政府間の交渉を行うプロジェクトが印象に残っています。今までにいくつか経験してきましたが、同じタイプのプロジェクトであっても、国が違えば考え方や文化も違い、業務の進め方や注意点なども変わるということを実感しました。政府間交渉では海外のKPMGとも連携しますが、こちらも同じグループであっても国によって文化が違うことも知りました。文化の違いにより、プロジェクトの進め方が変わっていく点は、常に二国以上の国が関与する移転価格の面白さの1つだと思います。
まさに今も政府間交渉のプロジェクトを担当しているところなのですが、日本の税務当局からの質問に回答する場合、日本側の視点では理論上正しい回答であっても、アメリカ側の視点では、交渉上懸念点となる可能性が生じる場合もあるため、二国間のバランスを取りながら対応を検討しています。移転価格では誰もが満足する100点の答えがないことが多いため、クライアントを含めすべてのステークホルダーが納得する回答や提案をするためには、その前提として信頼関係を築くことや文化の違いを理解することも不可欠であると感じています。
Message for You
先輩からのメッセージ
KPMG税理士法人の魅力は、職員たちが皆プロフェッショナル意識を持って仕事に取り組んでいることです。皆が強い知的好奇心を常に持っていて、自分の専門分野において知識や経験を積んでいこうと研鑽しています。また、年次に関わらず、若手の意見も聞いてくれるフラットな風土も特徴的です。自分の専門性を持ちたい、若手のうちから成長したいと考えている人にとっては最適な環境だと思います。
学生時代は長期間にわたって時間的な余裕があるため、社会人になってからはできない経験をしてほしいと思います。私自身の話としては、イタリアに留学した後に再び訪れて、世界各地から旅人が集まる農場で数ヵ月ほど働きながら過ごしたことがありますが、異なる価値観を持つさまざまな年齢の人たちとの生活はとても良い経験になりました。旅行、アルバイト、部活動、専攻分野の研究活動でも何でも構わないので、やりたいと思えることに時間をかけて、是非じっくりとチャレンジしてみてください。
My Day at KPMG
ある1日のながれ
出社時
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8:30
出社後、まずはメールを確認。
時差の関係で夜のうちに海外のKPMG事務所からメールが届いているので、一通りチェックします。
本日行うべき業務の優先順位も確認します。 -
9:00
1週間のスケジュールを再確認。
前日までに来ていたメールに返信します。 -
10:00
午後にはクライアントとのミーティングが予定されていることも多いので、プロジェクトの分析業務等はなるべく午前中に取り組むようにしています。
プロジェクトの内部ミーティングに向け、資料作成。 -
11:45
部署の同期とのランチ。
最近は少し遠出して、赤坂方面のお店を開拓しています。 -
12:45
オフィスに戻り、業務再開。
-
13:00
午前中に完了していない業務を終わらせます。
-
14:00
社内ミーティング。
プロジェクトのマネージャー・シニアと、翌週に控える報告会の検討、および成果物の進捗報告を入念に行います。 -
15:00
クライアントとのミーティング。
対面でのミーティングを希望されるクライアントには、直接クライアントオフィスにおもむき、プロジェクトに係るヒアリングや報告を行います。
あるいは、電話等でも、進行中のプロジェクトのご相談や進捗報告等、日常的にコミュニケーションをとっています。 -
17:00
クライアント先からオフィスに帰社。
ミーティングでの積み残しや、今後の動きを上司と確認し、タスクを決定。 -
19:00
残りの作業を終え、退勤。
たまには同僚と飲みに行くこともあります。また、早く退勤できたときには、温泉などに行くこともあります。
在宅勤務時
-
7:00
起床、朝食。
在宅勤務時は通勤時間がないため、朝に散歩をしてリフレッシュ。 -
9:00
急ぎの対応が必要なものがないかを、まずは確認します。
1週間のスケジュールを再確認、前日までに来ていたメールに返信し、今日1日の流れをチェックします。
在宅勤務時は、週に1度、チーム内で直近1週間の稼働状況や近況報告を行うための定例ミーティングが設定されています。 -
10:00
分析作業や資料の作成。
プロジェクトの内部ミーティングはオンラインで行います。 -
11:45
ランチ。
家で自炊、もしくは、気分転換に家の近くにあるお店に行きます。 -
12:45
自宅に戻り、業務再開。
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13:00
午前中に完了していない業務を終わらせます。
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14:00
社内のオンラインミーティング。
プロジェクトのマネージャー・シニアと、翌週に控える報告会の検討、および成果物の進捗報告を入念に行います。 -
15:00
クライアントとのオンラインミーティング。クライアントとのミーティングでは、オンラインであってもスーツを着用します。
電話等でも、進行中のプロジェクトのご相談や進捗報告等、日常的にコミュニケーションをとっています。 -
16:00
ミーティングでの積み残しや、今後の動きを上司と確認し、タスクを決定。
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19:00
残りの作業を終え、業務終了。
在宅勤務時には、健康面を考えて野菜中心の自炊を心がけています。
文中の記載内容はすべて取材当時のものです。