スタッフインタビュー

Staff Interview

KPMG税理士法人 KPMG税理士法人

Life at KPMG~KPMGで働くということ~

大西 久美子 Kumiko Onishi

移転価格サービス
シニア

2019年入社。2歳から10歳、および14歳から高校卒業までイギリスで過ごし、帰国受験で日本の大学の商学部に進学。英語を活かすことができ、かつ専門性の高いスキルが身につく仕事を求めて、移転価格コンサルティングの新卒採用を行っていたKPMG税理士法人への入社を決める。業務外では社内の音楽部に所属し、法人全体のキックオフミーティング等で演奏をしたことも。

自らの裁量で仕事の範囲を広げ、職位を超えた業務にも挑戦できる。

My Work at KPMG

KPMG税理士法人での仕事

移転価格コンサルティングという業務の性格上、クライアントはサプライチェーンが多国間にまたがっている大手のグローバル企業が中心となります。自動車や半導体関連のメーカーはもちろん、その他にも製薬企業やアパレル、コンテンツ、物流、金融など、業種はさまざまです。
業務としてはいわゆる移転価格文書化資料の作成やAPA(Advance Pricing Agreement)の活用もありますが、クライアントの移転価格におけるポリシー(価格設定の決め方・考え方)や事業再編等で事業が変化した際の価格決定のサポートなども行っており、クライアントの状況に応じてさまざまな移転価格に携わるサポートとアドバイスを提供しています。
移転価格に係る規定は解釈の余地も多い領域で、答えは1つではありません。それゆえに私たちの仕事は定形業務だけではなく、どれだけクライアントのビジネスを掘り下げて考えられるかが重要な要素になります。さまざまな会社のバリューチェーンやサプライチェーン、ビジネスモデルへの理解を深めながら、チームでディスカッションしながらベストを追求できるのが仕事の醍醐味です。特に、年次や職位に関係なく、意見を引き出し、話し合うことを推奨する風土も魅力です。私自身も日々楽しく仕事ができています。

My Career Path at KPMG

キャリアパス

移転価格コンサルティングは、常に二国間以上にまたがる課題を扱うことから、いわゆるBig4以外ではなかなか経験を積みにくい分野であり、かつ、実際の業務経験も非常に重要となる分野です。例えば、OECD(経済協力開発機構)が出している国際的な移転価格の考え方を示すガイドラインもありますが、最終的にどのように法律に落とし込むかも国によって違いますし、各国での実情というものもあります。その点、KPMGのグローバルネットワークを活用して経験が積めるのは、個人の成長という点でも大きなアドバンテージになりました。
将来のことを考えると、10年後の私がどんな働き方をしているか、日本にいるかどうかも分かりません。ですが、ライフステージが変わったとしても、仕事を続けていきたいという気持ちは強く持っています。仮にキャリアの変化があるとしても、移転価格コンサルティングを通じて学んだプロフェッショナルとしての仕事の仕方・姿勢や業務経験は活きるはずです。期待を超える業務を任せてもらえているという環境には満足しているので、今は移転価格の分野で経験値を高めていきたいと考えています。

KPMG税理士法人
My Story with KPMG

エピソード

本来私の年次は珍しいのですが、移転価格調査のプロジェクトにも関わらせてもらっています。税務調査は非常にスキルが問われる業務ですし、私の先輩も初めてだと仰っていたので、今のタイミングで少しでも携われるだけでも幸運だと思っています。このクライアントは、以前にも移転価格について調査されており、その後スキームの検討やその結果としてのAPAの活用など含め、改めて対応を進めてきました。私が入社する前からの話ですので途中からの関与でしたが、その過程で作業だけでなくクライアント側の実務担当の方や海外KPMGチームとのやりとりも任せていただけるようになりました。ポイントとなりそうな情報は自主的にヒアリングする等、主体的に案件に関わることで、内外ともに一程度の関係性を築いてこられたのではないかと感じている案件の1つになります。特に英語を活用したコミュニケーションに対して個人的にハードルが低いことが、海外KPMGとのやり取りや英語ミーティングなど本件含むさまざまな場面で功を奏していると感じています。
上記は現在携わらせていただいている多くの案件のうち一例に過ぎませんが、私個人の実感として、職位で仕事の範囲が限定されることはありません。新卒入社の私が先輩社員や中途入社の社員よりも社会人経験が不足しているのは当たり前ですが、常に与えられた仕事の範囲だけでなく、それが全体にどう関わる仕事なのかなど、より全体を意識しながら仕事したことが、任される範囲を広げたと感じています。自分次第で裁量の範囲を広げられること、そしてその機会を与えてくれることは、KPMG税理士法人の魅力の1つです。

Message for You

先輩からのメッセージ

学生の皆さんにとって、移転価格という分野は馴染みがないと思いますが、例えるならば、さまざまなビジネスの仕組みを移転価格というフィルターから見ることができる仕事だと言えます。また、深く突き詰めようとすればいくらでも深められる仕事でもあります。
そもそも経験者の少ないニッチな分野ですので、だからこそ未経験からのスタートの社員が大半です。私のように専門性のない新卒入社でもチャレンジできる仕事でもあり、そういった意味ではむしろ敷居は高くないと言えるかもしれません。
将来どんな仕事に就くにしても、自分ごととして興味を持ってアクティブに関わっていけば必ず良い結果につながるはずです。今は税制に詳しくなくても移転価格に少しでも興味があれば、ぜひハードルを感じることなくチャレンジしてみてほしいと思います。

My Day at KPMG

ある1日のながれ

出社時
  • 9:30

    ラッシュ時間帯から少しずらして出社。
    オフィスはフリーアドレスなので、ロッカーから必要な荷物を取り出してデスクに向かいます。朝はスタンディングデスクで仕事しています。

  • 9:40

    前日までの業務を確認しながら改めてタスクを整理し、今日のスケジュールを再確認。
    海外とのやり取りも多いので、夜の間に届いたメールがあれば対応します。

  • 10:00

    クライアントとのミーティングに向けて、説明する内容をおさらいしながら準備します。

  • 10:30

    クライアントとのオンラインミーティングにて、今回のプロジェクトの結果報告を行い、今後のステップについて提案します。

  • 11:45

    お昼は、出社している同僚とランチをしたり、お弁当を買ってきてカフェスペースでメールチェックしながら食べたりしています。

  • 13:00

    チームメンバーに依頼した作業の報告に対し、レビューをし、内容を確認します。

  • 14:00

    レビューのフィードバックも兼ね、内容確認と今後の進め方についてチームメンバーと電話でディスカッション。
    プロジェクトを進めるにあたり、気軽にコミュニケーションをとれる関係性を築いておくことが、対面が減った現在ではなおのこと重要であると感じています。

  • 15:00

    経済・市況の分析作業。

  • 17:00

    クライアントと、電話で分析用の資料について疑問点を確認。
    先輩や上司に状況は共有しながらも、ある程度は自分で主体的に進められるように努めています。

  • 17:30

    クライアントと確認した内容に基づいて、改めて整理を行い分析に落とし込みます。

  • 19:00

    明日以降のタスクを改めて整理して、退社。

在宅勤務時
  • 7:30

    在宅勤務の日は、起床後、軽く家事をしてから業務を開始することが多いです。

  • 8:45

    金曜日の朝は、時々English Café(KPMGグループ全体の英語コミュニケーショングループ、自由参加)にファシリテーターとして参加。KPMGの他のグループ会社の方と話すきっかけにもなり、また地方事務所や海外事務所の方との交流の機会にもなっています。

  • 9:15

    業務開始。
    前日までの業務を確認しながら改めてタスクを整理し、今日のスケジュールを再確認。
    海外とのやり取りも多いので、夜の間に届いたメールがあれば対応します。

  • 9:45

    海外拠点における事業再編後の移転価格検討について、現状までの議論や論点を整理しながらドラフト資料を作成します(プロジェクトA)。

  • 11:30

    ランチ。
    朝食は食べないことが多いので、少し早めに昼休憩を取りながら、あわせて家事も昼休み中に行います。

  • 12:30

    移転価格文書を新たに作成するプロジェクトで、クライアントから受領した資料の内容を確認の上、ポイントとなる論点を整理し、チームミーティングに向けて説明の準備をします(プロジェクトB)。

  • 13:30

    チームのオンラインミーティングにて、クライアントからの情報に基づき今後のプロジェクトの進め方や分析方針について提案・相談(プロジェクトB)をします。

  • 14:30

    チームミーティングで決まった方針に基づき、作業を具体的なステップにブレイクダウンし、適宜業務をチームメンバーに割り振り、必要に応じて説明します(プロジェクトB)。

  • 15:00

    ミーティング中に溜まったメールの対応。

  • 15:30

    午前中に行っていた作業の続き(プロジェクトA)。

  • 18:00

    夕食も兼ねて小休止。

  • 19:00

    海外のKPMG事務所の担当者と、彼らの行った分析内容について電話で確認(プロジェクトC)。
    海外事務所との合同プロジェクトなので、スムーズに進めるために担当者同士で密に連絡を取るようにしています。
    海外事務所とのミーティングは、時差の関係で遅い時間になることもあります。

  • 20:00

    海外事務所とのやり取りについて、要点をまとめチームメンバーにも共有。

  • 21:00

    来週のタスクを整理して、業務終了。

文中の記載内容はすべて取材当時のものです。

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